いざという時に使う切り札や奥義の意味を持つこの言葉。あまりにいざという時すぎて言葉自体を使う機会もなく正しい漢字を忘れがちかも?!
ちょっとした豆知識と例文もありますのでよろしければご一読ください。
正しくは伝家の宝刀
各サイトの意味・使い方 は以下の通りです。
でんか‐の‐ほうとう〔‐ホウタウ〕【伝家の宝刀】
家に代々伝わる大切な刀。転じて、いよいよという場合にのみ使用するもの。切り札。「伝家の宝刀を抜く」[補説]文化庁が発表した平成24年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「伝家の宝刀」を使う人が54.6パーセント、本来の言い方ではない「天下の宝刀」を使う人が31.7パーセントという結果が出ている。
引用元:https://kotobank.jp/
なんと「天下の宝刀」で使う人が約3人に1人!
またgoo辞書では四文字熟語として掲載されていました。
でんかのほうとう【伝家宝刀】
家宝として代々伝わっている名刀の意から、いざというときにだけ繰り出す、とっておきの物や手段。注記「伝家」は、代々家に伝わること。「家伝」ともいう。
引用元:https://dictionary.goo.ne.jp
「家伝」とも言うようですが、発音が「家電」と同じなので伝わりづらいことこの上ないです。
伝家の宝刀 ことわざの語源
宝刀、つまりは日本刀の歴史は古く、鉄製が始まった古墳時代よりも前とされています。ファンタジーのネタでおなじみの三種の神器の1つに天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)があります。
これは日本最古の歴史書「古事記」に書かれていて、文字通り、最も古い歴史を持っています。
実際に「伝家の宝刀」の発祥に関しては定かではありませんが、一部の文献によると「伝家」や「伝家の宝刀」という言葉は江戸時代の「日本外史」に書かれていて、この頃に生まれた言葉とされています。
ちょっとした豆知識
ちなみに上記であがった三種の神器の1つの天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)。
スサノオが八岐大蛇を倒し、その尻尾から出てきた神の剣とされているなんともファンタジーな一品ですが、実在します。
現在は愛知県名古屋に位置する熱田神宮に祀られています。
一度で良いから手に取って何かつまらない物でも斬ってみたいとですよね!
例文
ゴローくんの伝家の宝刀であるデスピサロのモンスター鉛筆を昨日へし折りました。