引導を渡す? 正しい意味・読み方

相手に最後通告をする際に用いる「引導を渡す」という言葉。でもそもそも「引導」って何でしょうか?
それとも「引導」ではなく「印籠」かも? 正しい意味と使い方を説明します!
ちょっとした豆知識例文もありますのでよろしければご一読ください。

目次

正しい使い方 引導を渡す。

各サイトの意味は以下の通りになります。

引導(いんどう)を渡(わた)・す
 僧が死者に引導 2を授ける。
 相手の命がなくなることをわからせる。あきらめるように最終的な宣告をする場合などにいう。「見込みのない歌手志望者に—・す」

引用元:https://www.weblio.jp/

いん‐どう〔‐ダウ〕【引導】
1 仏語。衆生を導いて悟りの道に入らせること。
2 葬儀の際に導師が棺の前に立ち、死者が悟りを得るように法語を唱えること。また、その法語。
3 先に立って導くこと。

引用元:https://dictionary.goo.ne.jp/

引導」とは仏語で終わりや死者への言葉という意味とのことです。

それが転じて、相手に教えをさとしたり縁を切ったりする宣告の意味で使われるようになったと考えられます。

ちなみに 印籠とは?

似た言葉で「印籠(いんろう)」があります。

これは水戸黄門のドラマで有名な「この紋所が目に入らぬか!」で見せるアレです。

水戸黄門での使い方はある意味「引導を渡す」ために使っていますが、あくまでも「印籠」は常備薬を入れたりする容器のことで、見せたいのは「印籠」に描かれた「」つまりは水戸光圀の家紋になります。

ちょっとした豆知識

引導」は葬式の際に死者の霊魂を極楽浄土へ導くためにお坊さんが唱える仏語です。

ですからもともとの意味を辿れば「引導を渡された」相手が必ずしも不幸かと言えば、極楽に案内されるので決して悪いとは限らないかもしれません。仏教の世界では現世は試練ですから。

しかしそうは言っても生者に死者の仏語を伝えるわけですから、極楽浄土されたとしても意味合いは難しいですね。

例文

上司に引導を渡されたアイツの出航先はインド。

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