美味しい物を食べた時、「舌づつみをうつ」や「舌つづみをうつ」なんてことを言いませんか?
今ではあまり日常会話では言わない表現ですが、小説を読んでいると出てくることも。でも「舌づつみ」なのか「舌つづみ」なのか、みなさんはちゃんを覚えていますでしょうか?!
ちょっとした豆知識と例文もありますのでよろしければご一読ください。
正しい読み方は舌つづみ
各サイトの意味・使い方 は以下の通りです。
舌つづみ
引用元:https://www.weblio.jp/
したつづみ【舌鼓】
うまいものを食べるとき舌を鳴らすこと、又は、そのようにして、料理を味わうこと。
した‐つづみ【舌鼓】
うまいものを飲食したときに舌を鳴らす音。不満げに舌を鳴らす音。舌打ち。
引用元:https://dictionary.goo.ne.jp/
「時には気を焦 (いら) って、聞えよがしに―など鳴らして」〈二葉亭・浮雲〉
「つづみ」が「鼓」であるため「舌つづみ」が正しい読み方です。
しかし一般化も?
weblio辞書には「舌づつみ」の表記も載っています。
舌づつみ
引用元:https://www.weblio.jp/
本来、おいしい物を食べた時に用いられる「舌つづみ(舌鼓)」という表現の誤りである。しかし、しばしば「つづみ」ではなく「づつみ」と言われ、江戸時代の初め頃からこの言い方が定着していたという。現在は、音位転倒が起こった例として、別の読み方として国語辞典に掲載されている場合もある。
江戸時代から定着し、国語辞典でも「づつみ」と表記されている場合があり、余計に混同しそうです。
似ている言葉で「上積み(うわづみ)」や「小包(こづつみ)」などもあるため、ついつい「舌づつみ」と言ってしまいますよね?
ちょっとした豆知識
山口県宇部市にある特産品と銘菓の「おくりもの乃店 幸屋(ゆきや)」では「舌鼓」という糯米(もちごめ)を使ったお菓子が販売されているそうです。
きっと食べれば舌つづみを打たずにはいられないことでしょう。僕も一度で良いから食べてみたいです。
例文
舌つづみを打った衝撃で心臓の止まったタケシ君は、僕の腹つづみの音で目を覚ましました。